入札参加資格申請②
入札参加資格申請について
国、地方公共団体等の公共工事の発注機関が工事を発注するに当たっては、あらかじめ入札参加希望業者の資格を定め、個々に公共工事の入札参加を希望する建設業者の資格審査を定期的に行っています。
建設工事の受注を希望する建設業者は、それぞれの発注機関が定める要領に従って申請しなければなりません。
ほとんどの発注機関は奇数年の4月1日から翌々年の3月31日の2年間を資格の有効期間としており、この2年間の最初から登録する申請を定期申請、途中から登録する申請を随時申請といいます。資格を途切れなくするには、2年ごとに定期申請をする必要があります。
国や地方公共団体等が行う多くの公共工事の入札参加資格審査においては、総合評定値(P点)を有していることが入札参加資格審査の条件とされ、経営事項審査とは別に発注機関独自の主観的項目を評価し、数値化しています(主観点数)。主観点数は、経営事項審査の数値に加算され、総合点数として、企業の評価が行われます。
入札参加資格の格付け制度
入札参加資格の格付け(ランク)制度とは、格付け(ランク)による建設業者の棲み分けを行い、事業の規模・能力に応じた工事を受注させる制度のことです。
公共工事の発注機関は「客観的事項」と「主観的事項」の審査結果を点数化し、格付け(ランク付け)を行います。格付け(ランク)は、段階評価となっており、そのランクに応じて受注できる工事金額が決まっています。
発注機関によってAからDの4段階評価や、AからCの3段階評価と、段階の数に違いはありますが、ランクが高いほど、受注できる公共工事の金額が高くなります。そのため、元請金額の高い公共工事を受注したいと考えるのであれば、高いランクを目指す必要があります。
しかし、格付け(ランク)はとにかく高いランクを取れば良いというものではなく、どの規模の公共工事を受注したいかで目指すべきランクを検討するのが望ましいです。
目指すべきランクが分からない方もお気軽にご相談ください。